わたしには「普通」の青春時代は無かった
だが、確かにあったわたしの青春が。
青く澄んでいて
耳に入る音、肌に触れるもの
目の前に広がる世界、汗を流した時の爽やかな感覚
今よりも繊細で敏感で脆くて危なっかしくて
大事に大事に守られて育ってきた青い時期
時をかけたいな、少女の頃に
今でもできるかな?
鈍くなるは嫌だな
中学の時に初めて処方された薬はたったの1錠の安定剤だったのに、飲むのに抵抗があって拒んでた
理由は感覚が無くなるみたいに鈍くなるから
感受性とか話だよ、わたしの生き甲斐の話
今じゃ、たっぷり薬漬け
わたしがわたしじゃ無くなるこの感覚がとても死に近くて恐いんだ
生きている感覚を忘れるくらい…
この感覚まで失ったらわたしは体だけの未亡人だ
涙が出るのは、
たまに青かった自分の感性を思い出して感動した時
繊細で敏感で脆くて、
だけど希望が満ち溢れていたあの頃は今だから抱ける感情ってことすらも切ないな