色素沈着,淡い色日記

日常の一言二言が溢れ出て収まらなくなったのでブログ化しました

温もり

この部屋にはわたしだけが取り残されている

あの子の温もりは記憶の中だけ

 

外へ探しに行っても

まだ近くにいると思っていたけど姿を見せてはくれなかった

 

これで最後なら

深夜の姿が最期

 



f:id:yuukariyui:20240107084912j:image

 

 

ーどうして出て行ってすぐに追いかけなかったんだろう

ーどうして帰ってくるだろうなんて軽い気持ちでいたのだろう

ーどうしていつもわたしは最期後悔をする選択をするんだろう

 

 

 

 

外は寒いのに

あの子はどこにもいない

 

ずっと呼び名を呼んでも何の反応もなく

餌で皿の音を鳴らしても何も返答がない

 

いつもならすぐ餌よこせって鳴きわめいて寄ってくるあの子がいない

部屋に戻っても

暖かい部屋に残されたのは寂しさのみ

記憶の中に残された、今頃鳴いてるあの子の姿が目に浮かぶ

 


f:id:yuukariyui:20240107085154j:image

 

 

わたしはどこかでずっと

革命を欲しがってた

 

 

 

あの子をうちでは引き取れないって分かっていてやったこと

現実を甘えて見ていたから

わたしは命の尊さの本当の意味など分かっていない

 

 

あの子の気持ちになれなかった

ただいいお人好しにすぎなかった

その感情に自惚れて心地良くいたかった

あの子はそのわたしの気持ちにこの数ヶ月の間応えてくれていた

 

 

だけど互いにもう我慢の限界だったんだ

わたしもあの子もお互いの気持ちになんとなく気付いていた

わたしがあの子に提供できたものは目に見えるものばかりで、目に見えない愛情の与え方は忙し過ぎて最後は忘れていた

 

だから外に愛を求めて帰って行ってしまったのかな

 


f:id:yuukariyui:20240107085421j:image

 

 

いなくなってからの

不甲斐無さ

無念

寂しさ

後悔と未練

 

最後に残るのはあの子の温もり

優しさ

無償の愛

わたしをいい人間にさせてくれた時間

 

 

本当にいなくなったって実感すると辛いよ

今更過ぎるけど嫌だよ

そして申し訳ない

 


f:id:yuukariyui:20240107085648j:image

 

 

だけど、お互いにどこかで分かっていたんだ

このままをずっと過ごしてはいけない、と。

現実は許してくれないって

 

わたしは君がいなくなって儚い夢から目覚めた様

目が潤んだ

刹那いのに、

前の生活に戻れて安堵してる自分がいる

 

こんな思考のことを最低でひとでなしって言うんだろうな、と思いながらも

抱く現実の実感は安心感だった

 

君が選んだ道は正しかったと思う

わたしは最初から間違いだったけど君を救うことで自分が救われていた

君といることでわたしは甘えていくダメ人間になっていってる気がする

それに気付いた君の覚悟と度胸故の行動だったと思うとー幸せとは言い難い結末だけど君らしいよ

 

かなり長く一緒にいたから君の温もりと優しさを知ってしまって上手く手放せなくなっていた

 

そんないつまでも自分主体なわたしに、

残酷な世の中の理を教えてくれた

君はもういないけど、記憶の中で一緒に抱き合って寝ている姿を思い浮かべることで

まだ夢から覚めなくていいんだと思いたい

 

現実が怖い弱虫なわたしを数ヶ月の間も守ってくれてありがとう

また何処かで君と会えると信じてるから、賢く強く生きてほしい

 

恋しくなったら君に会いに夢に潜るよ



f:id:yuukariyui:20240107085853j:image

 

現実の日常を愛おしいと感じさせてくれてありがとう

またどこかで会おうね