母に殺されかける夢を見た
母と言うよりも別の生き物にだが
ー前の夢から引き継がれてきた鮮明に覚えている恐怖パートの部分を綴るー
ここは日本
私の母は韓国の教会に入っていて今でも熱く信仰している(統一教会ではない)
教会の教えに従わないと死後、地獄に行くと説教をしてくるのに、そんな母の周りにいる人は皆離れ孤立している
夜中、車にぶち込まれ街灯もない真っ暗な人並み外れた、どこもかしこも十字架まみれの教会がある森の奥へ連れて行かれた
そこに、叔母もおばあちゃんもいた
どうも母が呼び出したらしい、こんな真夜中に
うちの母は神に現実的なものを全て引き換えに捧げ祈りながら、いつでも死ねる覚悟で教会の教えに従えと私に神頼み
母は日本ではなく韓国に行こうと私に提案し、
「韓国行って好きなことを全部させてあげるから、教会に入って神様を信じよう?」
と狂ったかの様に私において美味しい話を突っ込む隙も与えずに真っ暗な如何にもホラーな山なのか森の中なのか、この4人以外誰も来まいであろう教会の建物に囲まれた夜道で演説を始めた
神に縋り付いているのか、私に縋り付いているのか状況がもう訳が分からない状態だった
その光景を見たさすがの叔母とおばあちゃんも、いい加減見てられなかったのか、「ちょっと、世の中まだ終わっちゃいないんだから落ち着いて」と言わんばかりの表情を浮かべて、私と母を取り残して去って帰って行った
どうも、母は叔母とおばあちゃんが来てくれたら手を貸して協力してくれるだろうと信じていたらしい
そして、従順に私は言うことを聞くだろうという思っての行動だと仰る
なのに、逆境のせいで増々母の神頼みの歯車は狂い出して止まらなくなってく
言ってることが無茶苦茶で抱くのは恐怖心で、母が別人の様に変わっていく姿に唖然
夢ではなく現実上、私は義務教育時に学校には行かず、よく母と叔母やおばあちゃんがいる韓国に行っていた
コロナ禍になる前までの事だから数年も前の話だが、頻繁によく遊びに連れて行ってもらっていた
ハングルも聞けるし話せる訳だからもう母国の様なもんだったから韓国への旅行や滞在は楽しくて好きだった
けど、今日の夢の中でだけは韓国に行くのが自分の人権を吸い取られていくような感覚を抱き恐怖を感じた
私はもうクリスチャンでも何でもない訳だから、必死に信仰を念じて来る母に、必死に言葉で抗っても訴えたが伝わるはずもなく…
流石に2人だけ取り残された、この人並み外れた森の奥の如何にも何が起きてもおかしくない真っ暗闇の中、私は走って母から逃げた
母は追いかけては来ない
…気が付いたら足元にデケエ蟹がウジャウジャといる
母が私がここから逃げられないように猛毒の蟹等までも準備していたと言う
なんなんだ、このホラーの展開は…
と思いながらも追いかけてくるのは蟹共だ
どうして蟹なんだ?とも思ったし、こんなデケエ蟹はこの世に存在するのか?とも頭を過ぎったが、死にたくなくて無我夢中でヤギのように飛び跳ねながらその場から逃げようと必死だった
だがしかし蟹の数が半端なくエグくて夢の中の私は崖っぷちのことろで夢から目が覚める
夢の中の母はもう私の知っている母ではなかった
何者だったのだろうか?
それとも、私が何かに取り憑かれてしまっていたのか?
また夢の中、そんな鮮明で必死な思いで逃げながら母の方を振り帰ると、そんな所に自動販売機があったのかよ!って突っ込みたい要素満載のとこで母は跪いて祈りを捧げる光景
神の前にじゃなくて自動販売機の前で跪くなよ!!って心の中で突っ込みながら、ホラー過ぎる追い蟹達が怖過ぎて逃げて逃げて逃げまくった
…その時、同時に死にたくないと切実に私は神頼みをした
心拍がドドドドドッ…
ー目覚めたら夜の21:00ー
朝なのか夜なのかも分からないまま、謎のホラーな夢をくっきりと覚えている
蟹要素はどこから来たんだ…と考えたが、とにかく夢で幸いだと思った
ひとまず、生きていて良かった実感を抱きたくてペプシをガブ飲みして炭酸の刺激で喉を枯らし心を安堵させた
現実上の母はクリスチャンだが、こんな夢のような無茶苦茶な人ではない
心の優しい思いやりのある人だ
…正直、蟹は出てこなくても私の人生の何処かでいつかはこんなことになるじゃないかと頭を過ぎったが…
それから目覚め、
これから朝飯みたいな晩飯を食べる
私が寝ている間に掃除もご飯も作って起きるのを待ってくれているパートナーが、目覚めたばかりの私の瞳には神の様に輝いて見えた
夢は夢でも怖いものは怖かった
蟹頼みで神頼みな意味深な夢
しかしもう当分、蟹は食べなくて良さそうだ
ご馳走様でした、それでは頂きます