物心ついた頃から
わたしは目に見えるモノとして愛情をもらって育った
本当に言葉のままその通り
モノを与えられていた
愛情はそんなハッキリと目に見えるものではないはずなのに、
と今ならわかる
アレが欲しいと言えば買ってもらえたし
コレが食べたいと言ったら食べさせて貰えた
アレを学びたい、コレを取得したい
と言えば全て不自由なくさせて貰えた
これだけ見たらとても裕福で恵まれてるな
そうなんだ
傍から見たらわたしは裕福な家庭で育って何ひとつ不自由のない生活をしてると思われていた
心はとても貧乏だったのに
心は何ひとつ満たされなかったのに
わたしの本当の欲しいもの
欲しい愛情
自分への興味や関心
褒められたかっただけの行為
目に見えない愛情は貰えなかった
そのせいか、今になっても
何かモヤモヤしたり思い通りにいかなくなると
買い物をやたらとする様になった
通販でもそう
外出してもそう
でもどうしてか
欲しいものは手に入れたはずなのに…
買ったもののパッケージを開ける時の虚無感はなんなのだろう
買い物グセ
親から貰った愛情
わたしの脳の錯覚
心は満たされない
満たされない
いくら目に見える素敵なプレゼントも
高級品も
欲しいと自分でも思っていたものさえ
誰かから貰っても嬉しくないのはなぜ？
それよりも申し訳ないと思うのもなぜ？
こんな感情抱いていたらその人に失礼なのに…
この間、公園のブランコでこいでたら、
お世話になってる人とバッタリ目が合って
その人から自販機に売ってあるぶどうジュースを無言で渡された
それがとても嬉しかった
それがとてもとても心が暖かくなった
ーーああー……
わたしはこういうのを求めてたんだ
このジュース1本が、ではなくて
さり気ない気配り？
が自分にとっては嬉しいんだ
その日それを体感した
わたしは常に目に見えないものに執着しています
周りに鬱陶しいと思うくらい
目に見えるものに興味がありません
買い物グセは別ですが…
目に見えないもの
考えること
悩むこと
哲学だったり
想像力だったり
夢見ることだったり
そういうのでいいんだ、自分
多少、変人目線で見られてもそれでいいんだ
いつか買い物よりももっと次元が違う素敵な
解消法を見つけられるまで
悩み考え続けます
