またリアルな夢を見た
私の同級生だったあの子は親のレールに沿って毎日勉強漬け
父親は帰っては来ないお家に母親と二人の空間、まるで母親と直面したくなくて必死に手を動かしている
妹は何故か外で呑気に遊んでいる
傍から見ている私は、可哀想だなと思いながらも
私の周りはその同級生のように進路に向かって頑張っている子ばかりで、自分だけ浮いていた
私は呑気な親の言葉に甘やかされて、ゲームをしている
母親は元々頭がいいから、謎の自信でなんとかなるよ、と言い聞かせるが
私は頭がいい訳じゃないから周りを見渡しては焦りに焦る
ーただ、一つ安心していたのはうちの両親は喧嘩はよくしていてもあの子の父親みたいに不倫はしていないー
ということだけ
それがとても清く感じて、その親の間で生まれた私も清く感じた
同級生のあの子は進路のために机と向き合っていたのか、両親を直視したくないから鉛筆を握り締めていたのかは私には分からなかったが、ただただ泣けないその子が不憫で同情した
しかし、目が覚めると私は知らない部屋に一人布団の中
今、現在幸せか?と問いかけた
今の私には、何も出来ない
本当に何も出来なくて、あの子の悲しみも悔しさも報われたんだと今の自分と比較して、寂しくなった
現実と向き合っていなかったのは誰よりも私だった
何も清くもなければ、将来もない
子供のように希望もなければ、大人のように地に足
すら付けていない
矛盾しかなく、今から私に何ができようか
今から現実を歩くというのはあまりにも苦痛な気がする
何度も転んで怪我して挫折しても立ち上がる根性というやつが私にある気はしない
こんな私に今、帰る居場所はあるのかな
帰っても鬱陶しがられないかな
何も出来なかった大人に機会は訪れるのかな
私は食べて糞して寝て起きて食べて糞して寝ることしか、この歳になるまで覚えられなかったよ
あの子が羨ましいのは、タイミング良く頑張った結果を手に得られて、運良く望む大人になれていることが私には無かったからだ